家族、親せき、友人など自分を好きでいてくれる人に囲まれて。
思ったことを話し、受け止めてもらい、泣いたり笑ったり忙しい子ども
でした。
カンボジアに来て、そのときの身の丈にあった困難に遭遇させてもらい、
そのときなりの受け止め方、成長をさせてもらってきたと思います。
そして自分がいかに苦労をせずに過ごしてきたのかを、その経験で
知ったのかもしれません。
苦労ばかりではありませんでした。
そんな中でも私の心を癒してくれるものの1つとして目に入ってくる
なにげない風景がありました。
日本では見られない景色に注目し、写真もよく撮りました。
特に好きだったのが、空と雲。
ほぼ毎日、時間を問わず目にした瞬間に「好き」と思う風景を撮って
いました。
でも日々の忙しさ、諸々の煩わしい出来事に紛れて、いつしかそんな
こともしなくなっていた私。
昨年、初めてプレアヴィヒア遺跡に行ってきました。
タイやラオスを見渡せる丘の上にある遺跡。
タイとの領有争いもあり、戦闘状態になったり、停戦したり、まだ少し
不安定な場所ではあるものの知人が1990年代の後半に行ったという
話を聞いていて興味がありました。
行こうと思ったときに行ってみよう。
ちょうど友人が日本から遊びに来たこともあり、一緒に行ってきました。
寺院の一番先にある崖から見えたもの、それがこのブログの背景に
なっている景色。
10年目にして初めて本当に「好き」と思った風景でした。
雲が浮かび、当たり前のようにジャングルの上にその影が写り、地平線
まで見渡せるこの情景を目にした時、「私もあんなふうに遠くまで自然体で
見渡せるような心を持ちたい」と。
そして昨日、この1年半ほどで4回目の訪問(笑
(行きすぎやろ!というツッコミはナシで・苦笑)
夏の帰国以降、諸々の出来事で気分の晴れない日々を過ごしていた
私ですが、再びこの場所を訪れ「やっぱりどんなことでもきっと思い出に
なる、そしてそれを普通に話せる日がくるはず。」と再認識しました。
風景との対話。
そして自分の大好きな人たちとそこを訪れ、時間や場所やそのときの
すべてを共有することの大切さ。
次にここに来るときは今よりももう少し大きな自分でありたい。
カンボジアに来たばかりの頃、空や雲、降ってきそうなほどの星空に
感動していた気持ち。
そんな風景も日常になりすぎて、また日々の煩わしい出来事の中で
その気持ちを忘れていた私にいろんなことを思い出させてくれたこの場所。
今回も大切な人たちと一緒に来ることができて本当によかったです。
好きな仕事を思い切りさせてもらえていることに感謝して・・・
@勤労感謝の日