2014/05/28

立派になってはりました

今年の名古屋絵画展、中日新聞の方が取材に来て下さると言う
ことで記者さんと色々と会場でお話をさせて頂いていました。

「写真は別の者が来て撮影しますので」と言われていたのですが、
特別気にせずにいると、もう一人の方がやってきました。


・・・・・・

むむっ??

・・・・・・・・・・・・・

(私この人見たことある・・・ような・・・気がするけど・・・)

ちょっと一人で混乱していると、さっと名刺を差し出されました。

黒田・・・

クロダ・・・

はっっ!!!

「あのー、お目にかかるの初めてでしたっけ??」

控えめに訊いてみると、目の前にいる彼はニコニコしながら、

「いえ、初めてじゃないですよ~☆」



やはり・・・あのクロダくんかっっ!!



時はさかのぼって5年前、神戸で初の絵画展を行うということで、少し前に
ゼミの旅行で孤児院を訪問してくれていた立命館大学の学生さんたちが
お手伝いに来てくれることになっていました。

搬入作業が終わってから、絵画展を支援して下さっている皆さんとの会食
の席があり、ご好意で学生さんたちも招待して下さるとのこと。
事前にそれは伝えてあったのですが、一人だけTシャツ・短パン・ビーサン
の男子が・・・・

それがクロダくんだったんですねえ・・・(笑


ええ、ええ、もちろん私にこっぴどく叱られて、着替えて参加したのは言う
までもありませんが(苦笑
そのあとからは体調不良でお手伝いに参加することすらできず(どんだけ
怖かったんや・・・笑)

そのまま音信不通になっていたのでした・・・。



私はてっきり嫌われたと思いこんでいたのですが、クロダくんは私のことを
覚えていてくれたそうで・・・。
大学卒業後は中日新聞の記者になっていて、今回の取材があることを知り
他の方が担当する予定だったところをわざわざ交代して会いに来てくれた
とのことでした。


まさか5年後にこんな形で再会することになるとは・・・。


人生って面白い・・・、じゃなくて・・・、

ごめんね、黒田君。いや・・・、ありがとう、黒田君。


当時の学生さんたちと今でもその話が話題に上ることがあり、そのときは
どうしてるのかなあなんて思ったりしていたのですが、

彼は学生時代から言っていたジャーナリストになりたいという言葉をまさに
今実行しているところでした。

そして私に叱られた過去などなかったように・・・・
この笑顔(笑
翌日の中日新聞には彼が撮影した私の写真が・・・

写真が・・・・

って、これ爆笑顔やん!!!
記事の中心に据えられた私の写真は歯ぐき丸出しの爆笑顔・・・(笑

たまたまその日は黒田君の後輩に当たる子が絵画展のお手伝いにきて
くれていたのですが、一言つぶやきました。

「博子さん、仕返しされてますやん」


くーーろーーだーーーーーーーーー!!!(笑



そんな地味な仕返しをしてくれた黒田君とはその後連絡を取り合うように
なり、次回名古屋に行くことがあればごはんでも行きましょうねと話しています。


人の出会いってあとでどうなっていくかわからないものですね。
別れ方が気まずくても、タイミングやそのときの自分がしっかりできているかどうか
などいろんな状況によっては笑って再会できるんですねえ。

なにやら奥深いことを学んだ名古屋でした。


黒田君、立派になってはりました。

また今度笑って胸張って会える自分でいられるように精進します。












2014/05/22

カンボジア以前の自分をめぐる

例年になく5月にトークイベント、子どもたちの絵画展とイベント続きで
帰国中の私。
ありがたいことに帰国中は地元の友人たちや、大学時代の後輩などから
お誘いを受けます。

帰国してきたその日には高校時代の同級生、今ではお互いにお母さん。
そのあとは結婚して名古屋に住んでいる大学の部活の後輩。
そのすぐあとに同じく大学時代の部活の後輩と昼、夜と別々に。
そして昨日は高校時代から友人のおじさん(笑)2名。


私がカンボジアで施設運営をして、カンボジアの子どもたちにお母さんと
呼ばれるようになっても、カンボジア以前の私を知ってくれている人たちに
とって、私は旧姓の「おーまえ」もしくは「おーまえさん」。
私のやっていることを特別視せずに、普通に接してくれるのがうれしい。

後輩には、「自分が無知なのかもしれないけれど、カンボジアのことは
あまりよくわからない。それに日本にいても大変なことに向き合っている
人ってたくさんいるじゃないですか。」というようなことを言われて、私は
すごくうれしかったのです。

そうなんですよ、カンボジアでカンボジアの子どもたちにおかあさんと
呼ばれる日本人は絶対的に数が少ないから目立つけど、親として
日々子育てに向き合うのは日本にいるお母さんたちも同じ。
どこにいても自分にしかできないことはあると思うし、させてもらえる
喜びや幸せがあると思います。

別の後輩は仕事明けすぐに子どもたちの休日ということでアウトドアな
遊びに連れていくと行っていて、きっと彼にとってはその遊びが楽しみで
仕事を頑張れるのだろうなと思ってみたり・・・。子煩悩なパパっぷりが
ほほえましかったなあ。


高校時代の友人たちは、絵画展を手伝ってくれたり、あるいはそこには
あまり興味はないけど思い出したように呑みに誘ってくれたり。
でもみんなの前の私は「おーまえ」であることは変わりなく、会ったときに
特別カンボジアのことを詳しく聞かれることもなく(笑
とりとめない話や、近況をお互いに話し合います。


カンボジア以前の私、もしあの頃のいくつかの選択肢の中から違うものを
選んでいたらどんな人生になっていたのかな。

それでもきっと友達や後輩たちとの関係性はなにも変わってなかったん
だろうな。

カンボジアを選んだことで出会えた人たちがたくさんいて、私は自分の
選んだ道を後悔したことは一度もないけれど、もしかしたらそんなふうに
思わせてくれているのはカンボジア以前の私を知ってくれているみんな
の存在なのかもしれません。

自分の息子にも施設の子どもたちにもこういう誇れる友人を持ってほしい
なあと思います。
どこで何をしていても今の自分にできることをきちんとしていれば、いつでも
お互いに元気な顔を見せることができる。
そして大人になってからも新たによい出会いに恵まれるではないでしょうか。


実際に会った時間から戻って一人になるとしみじみとそんなことを思ったりして。


明日からの絵画展@名古屋、がんばるぞと、そんな気持ちをもらった時間
なのでした。



2014/05/12

好きな1枚

プノンクーレンにて
左はうちの息子、となりは現在美容師の専門学校に通っているユン。
プノンクーレン(シェムリアップにある聖地、みんなでよく遠足に行く場所です)に
行ったとき、ふと眼をやるとこの場面がありました。
ユンはまだ施設に来たばかりだったので日本語はできないはず。
うちの息子はクメール語ができるので会話しやすかったのかも。

時間を重ねることだけはどれだけ焦っても、先を行く人を追い越そうとしても
できないんですよね。
気がつけば14年も過ぎていましたが、こんな場面の積み重ねでした。

もちろん大きな出来事も色々とあったけど、それ以上に日常の何気ない日々が
たくさんあって、そんな毎日を過ごしてきたことが今の自分を形作ってくれたん
だなあと、この写真を見ながら思います。
本当にほっとした気持ちになるんです、この写真。





今週末18日(日)に名古屋で初めてのトークイベントをさせて頂くことになって
います。
特別なことをいきなり始めるということもあるかもしれませんが、一人一人
その場で与えられた役割を地道に積み重ねていくことがのちの自分を作って
いくことになります。
今やっていることを派手に宣伝することもできるのだけれど、、黙ってやってきた
ことを落ち着いて消化し、そこからお伝えできることを見つけていくほうが私には
合っているような気がするのです。
それぞれのやり方、進め方があるのだと思います。


名古屋ではそんな話や他の話も、ご一緒させて頂くお二人と共に内容の濃い
トークができたらいいなと思っています。

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5月18日(日) 13:00受付開始 13:30-15:30
JICA中部 なごや地球ひろば
メッセージ 拝啓~カンボジアから日本のあなたへ。
一般 2000円  学生 1500円

フォトジャーナリスト 安田菜津紀
カンボジアビレッジプロジェクト 金原竜生
スナーダイ・クマエ メアス博子
3名でカンボジアでの経験を通じてメッセージをお届けします。

当日申し込みもできますので、皆様のお越しをお待ちしております。

2014/05/06

名古屋でいろいろ・・・

少し前まであまりご縁のなかった名古屋。
数年前から絵画展の存在を知って下さる方が増え、神戸や東京の会場で
わざわざ東海地方から足を運んで下さっている方がいることを知りました。

そういった皆様にも足を運んで頂けるようになんとか名古屋で絵画展をと
思っていたところ、出身大学のOBでカンボジアで支援活動をされている
土岐織部ライオンズクラブの現会長加藤万寿夫様のご協力で昨年初めて
名古屋で絵画展を開催することができました。



今年は5月に下記2つのイベントを開催させていただけることになりました
のでお知らせ致します。

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トークセッション
【メッセージ 拝啓~カンボジアから日本のあなたへ。】

主催 NGOスナーダイ・クマエ
    カンボジアビレッジプロジェクト

話し手 フォトジャーナリスト        安田菜津紀
     カンボジアビレッジプロジェクト 金原竜生
     スナーダイ・クマエ代表     メアス博子

司会  佐々木愛


5月18日(日) 13:00受付開始 13:30-15:30
JICA中部 なごや地球ひろば 2階セミナールームB1-B4

参加費 学生1,500円 一般2,000円

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スナーダイ・クマエ絵画展@名古屋

【期間】
5月23日(金)~25日(日)

【時間】
23日(金)午後2時から5時まで
24日(土)午前10時から午後5時まで
25日(日)午前10時から午後3時まで
*それぞれ時間が違いますのでご注意ください!


【場所】
妙香園画廊にて 場所の詳細はここをクリックして下さい。
(栄ガスビル向かいにあるお茶屋さんのビルです)

【販売】
絵画(額付き、マット付き)
新作Tシャツ、ポストカード
ステッカー
カンボジア雑貨


昨年制作した最新の巨大絵画が絵画展初公開になります!
卒院生サイハーの作品も展示販売致します。

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トークセッションでは20代のお二人とご一緒させて頂くことになりますが、
自分の体験を通じて私にしかお伝えできないことをお話しできたらと思って
います。

また絵画展ではますます独創的な世界をつくりあげている子どもたちの
様子をご紹介し、スナーダイクマエを応援して下さる皆様との交流を
深めたいと思います。



先日このブログでご紹介したノリさんにヘアカットなどもして頂き、荷造りも
ほぼ完了!
あとは明日日本に向けて出発するだけです。

名古屋でたくさんの方にお目にかかれることを楽しみにしております。
よろしくお願いいたします。









2014/05/01

いいなあ~と思うこと

この二人 笑

この二人です、いいなあ~って思うこと。

在住の友人夫婦なんです。

だんなさんのトモさんは淡水魚研究家。
奥さんのノリさんは美容師。
そして夜は二人でナイトマーケットのフードコートで食堂経営。

なんでも細かく考えて作業を進めるトモさんと、かなりおおざっぱなノリさん。
二人それぞれのブログを見ていても性格が表れていておもしろいです。

トモさんのブログ Cambodia Fishes Life

ノリさんのブログ  Botia Life


お互いからお互いの愚痴を聞くこともしばしば(笑

でもね、それがいいんですよ。
なんていうか、凸と凹みたいな。
なんていうか、補い合いっていう感じが。

それにケンカしてもお互いにすごい気にしてる、かわいいところがあります(笑

イラッとしたときに変に気を遣わずに「イラッとしてます」オーラを遠慮なく
出して、臨戦状態満々の言葉も出して・・・

うーーん、うらやましいなあって思います。

私は意外にも言いたい事を言いそうで言わない。
どちらかというとあきらめて口を閉ざしてしまうヘンコタイプなので・・・(笑
言いたい事いうよりももっと悪い空気感を醸し出してしまいます。

写真は投網のやり方を写真で解説するために網を投げる順番に写真を
撮影しているところですが、ここでも小競り合いが・・・(笑


なんだかんだ言っても、お互いにパートナーがいないととても困る、かけがえない
存在として尊重する気持ちがあるのがそばで見ていてよーくわかります。


最近、うちの卒業生たちもお年頃になってきて彼女を紹介してくれたりするの
ですが、この二人みたいに変な気遣いはしないけど、気にかけて一緒に過ごす
パートナーと人生を歩んでほしいなあって思います。

私はその辺がとても下手みたいなのでなんだかうまくいかなかったけど(笑
支え合うというか、なんかいないと困る!みたいな関係、この二人を見ていると
とても憧れるのです。

私もおばあちゃんになるまでにそういう相手が見つかればよいかな(笑