2016/02/17

難しいコトバやリクツはいらないのです

近年はハロウィンに押され気味とのうわさもあるバレンタイン。
カンボジアではまだまだハロウィンには負けてないようです。
男性が意中の女性にバラの花を贈るという、日本とは少し違った習慣が
定着しているカンボジア。

なんてサラッと書きはじめましたが、実は1か月ぶりの更新。
相変わらずの筆の遅さ、お許しください。



私からは毎年子どもたちとスタッフに、地元にあるお土産屋さん「キャンディ
アンコール」さんの飴ちゃん(関西のおばちゃん風)が定番プレゼント。
いろんな柄とフレーバー
夕方卒業生のケインちゃんが部屋に来てくれました。
彼女は今、チョコレートを製造している会社のお手伝いをしているとか。
チョコとバラの花
忙しくて来れないと言っていたパナーの分のお花と一緒にそのチョコレートを
贈ってくれました。

実はケインを含む、他4名の卒業生たちがバレンタインの前日に集まって、
少しずつお金を出し合い、子どもたちにもプレゼントを買ってくれていたんです。
この日の午前中に5人の代表として届けてくれたサヴィーからその話を
聞いていたので、

「ケイン、子どもたちへのプレゼントもありがとうね。みんな喜んでたよ。」

私がそう話すと、ケインは続けました。


「おかあさん、私にありがとうって言わないで。だって、私たちはおかあさんから
たくさん助けてもらったでしょう。だから私たちは子どもたちに親切にしたいと
思うだけなんですよ。」


誰かにもらった思いやりを、今度は別の誰かに受け渡す。

そんなシンプルな気持ちのやり取りが、長いときを超えて行われたのですね。



難しいコトバやリクツなんていりませんね。

好きだから・・・、自分にとって大切だから・・・。

ただそれだけが理由なんじゃないかな。



自分の一番そばにいる人たちに思いやりを。
そこから始めたら、時間はかかるけどきっとなにかが変わっていくはず。

ケインに教えられた気持ちです。


みんな、ありがとう。


★おまけ★

最終的には、卒業生ケイン・パナー・サイハーからの花束、そして子どもたちからの
花束。さらには卒業生全員からフルーツまで・・・。
ドラゴンフルーツとランブータンの甘さにほっとした時間のバレンタインデーでした。