夕食も済ませて部屋で一人。
携帯が鳴りました。
「おがーーーさん、おげきですかーーー?」(お母さん、お元気ですか?)
電話の向こうから聞こえてきた声はソピア。
今は僧侶になっているのですが、昔うちで暮らしていた男の子です。
(もう30代なので男の子ではないか・・・笑)
少し前にフェイスブックで再会し、僧侶になっていたことは知っていました。
修行などで何度も中国に行っていたことも、写真を見てわかりました。
本人曰く、辞めようとしたけど中国のお坊さんたちに辞めないでほしいと
言われて続けているそうです。
シェムリアップでも評判(というのが正しいのかどうか・・・)のよいお坊さん
らしく、お清めやお祓いの依頼が殺到しているとか。
先月私が帰国する少し前にうちにも来てくれました。
面影ばっちりです |
この時は時間もなく、あまりゆっくり話せず残念でした。
昨夜の電話ではお互いにへんてこりんな日本語とクメール語で30分くらい
話し、途中で何度も大笑いしました。
ソピアはうちにいたとき、規則破りの常習でしたが、人懐っこい笑顔が
憎めない少年でした。
あの叱られてばかりだったソピアが有名なお坊さんになっているなんて、
ちょっと信じられないのです。
人との再会はどこに落ちているかわからないけれど、ソピアとこうして
笑って話せる今があるのは、お互いに会っていなかった時間に自分の
やれることを精一杯やってきたからなんでしょうね。
問題をよく起こしていたソピアがどうして僧侶の道に入ったのか、今度会ったら
ゆっくりと聞いてみたいです。
そしてソピアと離れていた10年ほどの間に私が何をしていたのかも聞いて
もらえたらと思っています。
この仕事をしているとつくづく感じます。
今子どもたちにしていることが、彼らの将来のなににつながっていくのかは
わからない、だからこそ今のベストを尽くすしかないんだな、と。
そして何年も経って忘れた頃に、こうなったよ、と見せてもらえるものなん
ですよね。
うちの施設では卒業生たちとの交流が活発ですが、問題があって出て行った
子たちとも近年少しずつつながりが戻ってきています。
そしてそういう子たちの空白の時間を訊いてみると、やはりみんなその間に
苦労しながら乗り越えてきたことがわかります。
残念ながら全然つながらない子もいますが、
つながっていない子たちにとって、今はそういう時期(私やスナーダイクマエ
に接点を持つ時期)ではないのだろうと思うようにしています。
もう縁がないと決めつけないことです。
10年後なのか、来年なのか、それはわからないけれど、そのタイミングが
きたらまたどこかでつながることもあるでしょう。
そのときに笑って「久しぶり!元気??」と言える自分であるように、今
ここにいる子どもたちにできることをしていこうと思います。
ソピアとの再会、いろんなことに思いをめぐらせる機会をもらいました。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
自分でもびっくりですが、あまり日を置かずにブログ更新しました(笑
こんなブログですがたまにのぞいてもらえるとうれしいです。