2016/12/19

思いがけず再会

ほとんど誰にも会わずに終了しかけた日曜日。
夕食も済ませて部屋で一人。

携帯が鳴りました。

「おがーーーさん、おげきですかーーー?」(お母さん、お元気ですか?)
電話の向こうから聞こえてきた声はソピア。
今は僧侶になっているのですが、昔うちで暮らしていた男の子です。
(もう30代なので男の子ではないか・・・笑)

少し前にフェイスブックで再会し、僧侶になっていたことは知っていました。
修行などで何度も中国に行っていたことも、写真を見てわかりました。
本人曰く、辞めようとしたけど中国のお坊さんたちに辞めないでほしいと
言われて続けているそうです。

シェムリアップでも評判(というのが正しいのかどうか・・・)のよいお坊さん
らしく、お清めやお祓いの依頼が殺到しているとか。

先月私が帰国する少し前にうちにも来てくれました。
面影ばっちりです
この時は時間もなく、あまりゆっくり話せず残念でした。


昨夜の電話ではお互いにへんてこりんな日本語とクメール語で30分くらい
話し、途中で何度も大笑いしました。

ソピアはうちにいたとき、規則破りの常習でしたが、人懐っこい笑顔が
憎めない少年でした。

あの叱られてばかりだったソピアが有名なお坊さんになっているなんて、
ちょっと信じられないのです。

人との再会はどこに落ちているかわからないけれど、ソピアとこうして
笑って話せる今があるのは、お互いに会っていなかった時間に自分の
やれることを精一杯やってきたからなんでしょうね。

問題をよく起こしていたソピアがどうして僧侶の道に入ったのか、今度会ったら
ゆっくりと聞いてみたいです。
そしてソピアと離れていた10年ほどの間に私が何をしていたのかも聞いて
もらえたらと思っています。

この仕事をしているとつくづく感じます。
今子どもたちにしていることが、彼らの将来のなににつながっていくのかは
わからない、だからこそ今のベストを尽くすしかないんだな、と。
そして何年も経って忘れた頃に、こうなったよ、と見せてもらえるものなん
ですよね。

うちの施設では卒業生たちとの交流が活発ですが、問題があって出て行った
子たちとも近年少しずつつながりが戻ってきています。
そしてそういう子たちの空白の時間を訊いてみると、やはりみんなその間に
苦労しながら乗り越えてきたことがわかります。

残念ながら全然つながらない子もいますが、
つながっていない子たちにとって、今はそういう時期(私やスナーダイクマエ
に接点を持つ時期)ではないのだろうと思うようにしています。
もう縁がないと決めつけないことです。
10年後なのか、来年なのか、それはわからないけれど、そのタイミングが
きたらまたどこかでつながることもあるでしょう。

そのときに笑って「久しぶり!元気??」と言える自分であるように、今
ここにいる子どもたちにできることをしていこうと思います。

ソピアとの再会、いろんなことに思いをめぐらせる機会をもらいました。


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自分でもびっくりですが、あまり日を置かずにブログ更新しました(笑
こんなブログですがたまにのぞいてもらえるとうれしいです。



2016/12/15

ママ会から・・・感じたこと

えーーっと、ブログ更新またまた滞っておりました。
11月を通り越して12月も半ばになってましたね。
こんなブログでも見に来てくださる方がいることに感謝いたします。


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私は月に一度開催されているママ会に参加させていただいています。
息子は18歳になり、すっかり自立しているのですが、メンバーの皆さんのお言葉に
甘えて母一人で参加しているんです。(迷惑にならないようにしているつもりです笑)

ママ会は毎回幹事が持ち回りで、場所などを設定するのですが、今月は町にある
イタリアンレストランで1mピザに挑戦しましょうということでした。


参加人数が多かったので結局3m注文したのですが、ほとんど食べきりました。
これを3つです 笑
みんなおなかいっぱいになったころ、この時の幹事をしてくれたママさんがみんなに
なにかを配り始めました。


わたしもいただきました
中身はチョコレートでした。
ママさん曰く、息子さんがサンタクロースを見て、自分もお友達にプレゼントを
配りたいと言ったそうです。
それで皆さんに配るために一つずつおうちで包みを作って持ってきてくださった
らしいのです。

子どもの気持ちを尊重して、一緒に準備するお母さん。本当に素敵だなと思いました。
思い返せば自分の子育て中は孤児院のこともすごく大変で(言い訳ですけど)
こういうちょっとした余裕がありませんでした。

そしてさらに自分たちはいい環境にいるなと思えるのは、今まで誰もしなかったことを
するお母さんがいても難癖をつけられることがないことです。
ネットなどの情報になるので誇張されている部分があるのかもしれませんが、日本だと
ちょっと目立つことをするとママ同士で軋轢が生じたり、嫌味を言われたりすることが
あるみたいですよね。

今回のようなことでいうと、「いつもやってないことをされると、次の人のプレッシャーに
なるからやめて」みたいなことを言われたりして・・・

どうして人の好意を素直に受け取れないのかなあって悲しくなりますよね。
ねたみ?自分より目立つことをされると気に入らない?
そんなことを考える時間が本当にもったいないし、目を吊り上げてそんなことを
いうよりも目じりを下げて笑ってる方が楽しいし、寿命も延びそうですよね。

幸い、カンボジアの南国特有の環境がそうさせてくれるのかここのママ会では
そういう雰囲気を感じたことはありません。
みんな小難しいことを考えず、素直に生きているのかもしれませんね。

このお母さんのお子さん、なぜか私のことを気に入ってくれているようで、前回は
膝まくらで寝転がってくれたし、今回はテーブルの下にもぐりこんで私の足を触って
ごろごろしてくれてました(笑
こうして生身の子どもと触れ合うことで親近感がわき、自分の子にだけ意識がいく
のではなく、みんなで子育てをしていると実感できる恵まれた環境、余裕のある
心でいられることを幸せに思います。

今回のママ会でこのお母さんとお子さんからチョコレート以上に甘くて心地よい
気持ちをもらえたのでブログに記しておこうと思いました。
ありがとうございました。

そして子供が大きくなった今でも私をママ会においてくださっているすべての
お母さん方にも感謝しています。

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次もいつになるかわかりませんが、懲りませずお付き合いください。
できれば年内にもう一回くらいは更新したいなと思ったり、思わなかったり・・・笑